二週間前に買って食べたままになっている弁当の残滓に、蛆が沸いていた。蛆の白い肌がひょこひょこと蠢き、次の姿を迎える蛹への道を探している。小バエは昨日開けたレトルトの白飯の残りを狙って飛び回っていて、その隣には口が開いたままのペットボトルが立っている。倒れている。転がっている。若干飲み残したスポーツドリンクや清涼飲料、缶コーヒーと、それらとは比較にならない量の缶ビールの殻。それぞれに薄く水面が張り、羽虫が数匹溺れている。台所と風呂は水気を失い干からびていた。
濁った水槽。美しかった熱帯魚は既にその死体さえ、分解されて形がない。壁面どころか水面に迄濃緑の膜が張り、流れを失い澱をなして臭気を漂わせる液体が静かに湛えられている。ぬるま湯に近いドロつく水に満たされたそれは、澱み腐る水槽。そんな水槽が、この部屋全体を形容するに相応しいものだった。
この空間は腐っている。物も、空気も。だがその腐敗は、ふすまを一枚隔てた向こうの様に比べれば、可愛いもの。
んっ
……
真夏の熱気に煮え立つ部屋で、私と彼女はそれぞれうつ伏せと仰向けで横たわっている。
隣で寝ている歴史専攻の数学教師に、私は無遠慮に口づけた。彼女は本を読む視線を乱すことなく、口だけを小さく開けて私の接吻に応える。
またするのか?
いいえ。ただ、喉が渇いちゃって
そう答えて再び唇を重ねる。今度は噛み合った歯を舌先で割ってその奥へ。彼女の舌は全く私にされるがまま。私が絡め取れば絡め取られ、右へも左へも逃げない。私はそれを、舌を舌で愛撫する。奥歯の歯茎や舌の付け根を嘗めあげると、とろ、と唾液が溢れてくる。これを待っていた。邪魔くさいと言わんばかりに彼女の眼鏡を外す。
んっ、ちゅ……ちゅる……んく、こく
彼女の唾液で渇きを癒す。さらさらとした生温い液は、普段は好物というわけでもなかった。こんな物を飲むくらいなら気の抜けた温い缶ビールを煽った方がましだ。
それでも、今は、これが、いい。
彼女の視線はまだ、本の中で不気味にのたうつ文字を淡々と追っていた。
整然と並んだ文字。生気がない。ものの真理を質す酷く生々しい行為だというのに、世界を生きたまま解剖して中を一つずつ観察して評価していく残酷な行為だというのに、それを記す文字の何と整然としていることか。私は教科書が嫌いだった。子供達にそれを教えるのに、こうまで無機質であるのは、害悪な気がしてならないのだ。それを汎化してロジカルに伝える機能。それは過度にミニチュアライズされた、いつも私の側にいる人体模型と同じだった。
そう、そう言った生々しさを取り除き、本質だけを知る。
何が本質か。本質とは、表層に包まれ守られているからこそ生きながらえるのだ。記号化されたエッセンスなど、その方がよほどグロテスクだ。無菌室教育で育つ子供達を、私は危惧していた。
一人だけ、保健室によく来るあの子は、私や、隣で本読み耽っている彼女と同じ匂いがする。保健室の客人のことを、彼女も知っていた。「よく授業を抜け出すんだ。まあ、行先がお前の所なら、まだ安心できるからほっといてる」だって。買い被られたものだわ。こんなに爛れた生活をしている保健医に、大事な生徒を預けるなんて。まあ、彼女も彼女で、私の横にいるわけだけど。
さて肝心の彼女の方だが。私のキスも、私が飲んだ唾液も、ぜんぜん気にも留めていない様子。その無機質な解剖図をしげしげと見つめたまま、やっつけ仕事で私のそれに応えていた。
熱気と湿気で糸を引きそうに粘つく空気を躯に絡め、もらった唾液はさらさらとしていて。唾液はまるで甘露のよう。それをもっともっととねだるようにキスを続けていると、いい加減にしろ、と小さく呟いて彼女が逃げ、私が外した眼鏡をかけ直して再び本に視線を投げる。
私は眠いんだ
じゃあ寝ればいいじゃない。何で本を読んでいるの?
明けの授業で使うから
あっきれた
眠い、と彼女は言った。その通り部屋も暗い。空気は淀み、まるで夕日を返す漆の水面のようだが、しかし閉め切ったカーテンの向こうからは光が漏れ、腐って濁った空気を照らしてきらきらと不潔な輝きを散らしていた。陽光から逃れながら湿気を保ち、バケツから試験管に水を注ぐような乱暴さで熱を孕んでゆく部屋は、腐敗を加速する。今は、昼下がり。正確な時間は知らないけれど、時折聞こえる外の音が、おおざっぱな時間を教えてくれていた。
部屋を暗く染めるのは、重油のようにどろどろとべたつく闇。滲んだ光は間接照明になって私と彼女と、腐敗しきったその部屋をぼんやりと映し出していた。全てのものが腐臭と闇に絡まれてどろどろと滴っている。真夏の熱気を閉じ込めて逃がさない部屋が、沸騰前の泥水のように、ぞるぞる音を立てて対流していた。
私の立てた吸い殻の剣山の側に見える裸婦像。粘つく黒と微かな逆光に照らされた彼女の裸体は、恐らく酷く淫靡なものだろう。だが今の私には、ポルノグラフィと言うよりは一枚のポートレイトとして美しくもさえ見えた。そのカラダが、しばらく風呂にも入らず汗を垂らし放題、彼女と、そして私の体液が乾燥した膜に覆われていることを知ってもなお、だ。
まあ、お前は保健室で生徒の愚痴を聞くくらいだからいいがな
なーによその言い方
その場に何一つおかしなことなど無いとでもいいたげに振る舞う私達も、全てのものが腐って崩れてゆく病の中にあった。
彼女の唾液で喉の渇きを癒した私は、再び枕に頭を落とす。ふくらはぎまでしかかかっていない掛け布団を掴んで、肩まで引き寄せようとしたが、彼女の方にもかかっていて丈が足らない。彼女は仕方なさげにその布団を全部私によこした。片方の脚をのばし、片方の膝を立て、立てた方の膝の上に教科書を載せて座る彼女。私がさっき外した縁のない眼鏡を指で直し、その解剖図を読んでいる。
被った布団は、締めっぽくて重い。肌に張り付きそうなくらいにべとべとで、二人分の汗を吸った臭いもする。もっと違う臭いもする。でもそんな布団を私は洗濯しようとは思わなかった。
単純に面倒くさいからだ。
崇高な理由などない。情状酌量の余地を生む事情もない。彼女から片時も離れたくないなんて、強い想いだってない。今のこの泥のような心地よさを前に、せこせこ動くなんて、ただ御免だという、そこにあるのは怠惰だけだ。
いつまでぐうたらしてるんだ
あなただって変わらないでしょう、大して
まあな、と返して、布団を被ってそれを見上げる私に視線などよこさない。数学は苦手なんだ、といいながらも数学教師として教壇に立っているのは、私のせい。未だにそれを守って、こんな風にがんばっている彼女のことはとても愛おしい。
だが。愛おしいとは思うが、一時期のように燃え上がるほどの感情じゃない。火力が弱いとかそう言う意味でもない。燃え盛る、と言う感じではなくて。もっとぐつぐつと、熾火が残るような。薪から木炭へ、変質したような感じ。もっとじっくりと、体と心の芯から灼いていく感じ。いや、腐らせていく感じ。
私も彼女も、口数が多い方ではない。考えてはいても、それを出力せずに蓄積し、その結果のなにがしかを鬱々と埋葬してゆく。そんな二人に、腐敗の病が襲いかかってはひとたまりもなかった。互いに傷を舐めて感染させ合い、裡に秘めた堆積物は腐敗の進行に持ってこい。加えて夏だ。じわじわと熟れた空気がそれに拍車をかけている。
深い深いところから、私達はじっとりと腐り進んでゆくのだ。
そう言うなら洗濯してくれていいわよ?
めんどくさい。どうせまた汚すし
また汚すし。
汚濁、とは正にこの部屋。だがその言葉を私も、そして彼女も嫌ってはいなかった。
この小さなアパートの一室を汚染するのは、汚物、残滓、それだけではない。二人の感情、空気、澱む時間、思考と言葉、色、道徳、心、かつての恋。全てが腐敗してぐずぐずに崩れ、その破片があちこちに転がっていた。形を失い、手に取ることも出来ず、目には見えない。だが、匂うのだ、それが。その匂いは、それら全てが腐った後の腐臭だと、わかる。甘いモノもある。苦いモノもある。酸っぱいモノも、痛いモノも気持ちのいいモノも、赤いモノも青いモノも、腐って崩れて形を失い、混ざり合ってその記号の一片だけを匂わせて。この部屋は、私達は、それを共有していた。
臭気は、ものだけではなく、互いの、そう自分の心さえ。根っこからその匂いが放たれていた。そしてその有様に、幾らかの嫌悪感は抱きながらも、それに目を瞑ってもっとキモチノイイものだけ摘み食いしている。
二人とも、今はそれでいいと思ってた。どうせ、学校の長期休暇が終わるまでのことだ。
もう一度学生をやろうなんて無理を言って、職場に生徒達と同じくらいの期間、二人同じ時期に休暇を申請してみたら通ったと言うのが実態。いい大人がモラトリアムに戻る、甘ったれた幻想だった。なればこそ、あのころ得られなかったものを取り戻そう。
恋。
私達は失恋で寄り添っただけの水滴。行き場を失い寄り添い合流した小さな水滴だ。かつて好きな人を恋い焦がれ、それこそ燃え盛る感情を抱いたこともある。互いに別々の誰かを。それが誰だったのか、私達は互いに問わない。互いに知っている人物だということ以外、それについては語らない。誰なのか、大体わかってはいたが、それを問わないのが暗黙のルールだった。
だから私達は、恋をしていない。それをすっ飛ばしてしまったから。お互いに求め合うその我が儘を、私達は知らない。最初から与えるばかり。求められていなくても与え、それをお互いに繰り返す。求めてなかったのかと言えば嘘になるが、それを表に出せないくらいに、悪い意味で大人になってしまっていた。欲しかったから与え、側にいたのは間違いない。でも、もっと愚直に、彼女を求めたかった。
「あなたが好き」「世界で一番好き」「あなたを守る」「誰も代わりになれない」「あなたしか見えない」
そんな言葉は、要らない。
そんな綺麗なものは、要らない。
だってわかってしまっていたから。恋を行き過ぎてしまった私達には、恋という言葉で美化していたその感情が、もっと醜い汚らしいものに蓋をしているだけだと。醜くて汚くて臭くて下品で、でも、とても、とてもとても―愛おしい
だってそっちの方が、気持ちいい。綺麗な言葉、綺麗な感情。そんなものは使い切ったんだ、お互いの想い人相手に。そして敢えなく敗れ去ったのだ。残った結果は、それだけだ。
こんな風になったの、私のせい、よね
そうだな。お前に嘗めてもらった傷が、治るどころか腐ってきたんだ。
……
だが、それは私も同じだ。
そういって、彼女は教科書をビールの空き缶の山に無造作に放る。
私も、お前を腐らせたよ。
放り出した教科書が、空き缶の山を薙ぎ倒すのが聞こえた。高い室温にさらされて、籠もったアルコール臭が缶から漂う。
それでも、彼女はそれを気にとめる様子もなく、たったさっきまで残酷な文字を見ていたその瞳は、今は真っ直ぐに私のそれを見据えている。
さっきまで全然だったくせに?
私も、喉が渇いた、とでも言えばいいか?
言わなくてもいい。
仄明るい闇を掻くようにして、彼女が私の腕を頭上に掴み上げる。膿んだ闇が流れ、カーテンを揺らす。ちらちらと光の塵が彼女の上半身に塗され、私を見つめる表情のほんの表面にも光が照る。
表面だけだ。本当に表面だけだ。表情の奥に見えるモノなんて何一つわかりやしない。彼女の切れ長の目。黒く全てを見抜くような瞳。いつも余り変わらない表情。その奥で、彼女はこの関係をどう思っているのだろう。言葉では「私もだ」とは言っているが、その真を知ることは、できない。だから、求め合うだけ、いや、与え合うだけ。信頼なんて大げさなモノはない。相手に投げつけて帰ってくる何かがある限りは、それでいいのだ。だから私は、彼女の瞳を見つめ返すだけ。
彼女は私の腕を掴み上げたまま、空いた手で、その湿っぽい布団を払いのける。目の前にある裸体が見慣れたものであるように、私のそれも見せ慣れたもの。露わになった上半身に意識の片鱗も寄せないままに、彼女は私に覆い被さってきた。
すえた匂いが鼻腔を抜ける。こんな匂い、しかし今はそれさえも香油の香りに等しかった。
もう何日目だかわからないこんなやりとりは、好色と言うよりも、まるで飽食の罪に似ている。幾らでも求め、求める分だけそれが差し出される。決して満足することなく、底だと思っていたところに手が届くと、それはさらに深くに沈んでゆくのだ。
それが、すこし、こわい。キモチイイ。
んっ
私が、薬包紙みたいに薄っぺらな恐怖を見せると、それが認めたくない歴史であるように、彼女はそれを食い破ってきた。
男のそれほどではないが、少しかたい唇。彼女らしい。大雑把で少し乱暴で、でも優しいキス。唇が重なると同時に腕が解放された。じめじめと重たい布団は既に二人の体のどこだって隠してやいない。それを払った彼女の手は、私の乳房と頬に、それぞれ触れていた。
髪、解かないのか?
解いた方が好き?
べつに
くす、と笑って自由になった手を彼女の頭に回す。そのままそれを引き寄せて、もう一度キス。流れる銀髪を梳きながら、同時に彼女そのものを貪るように縛り付ける。頬に触れていた彼女の手もそのまま私の後頭部へと進み、私がするそれをそのまま返してきた。
んっ……ちゅ、ふ、んぅ
っ、んくっ
唇を割られ、開口を促される。素直に従うとすぐに舌が入り込んできて舌同士でキス。先を嘗め合い、側面を見せるとそこを愛撫してくれた。今度は私が舌の裏側に入り込んで、その調子で舌同士が絡み合っては唾液を湧き上がらせる。上から舌を差し入れている彼女が攻めだ。頬の裏側、歯茎、上顎の裏っかわを、縦横無尽になめ回し、二人分の唾液を攪拌しながら流し込んでくる。私はそれを飲み込まずに溜めたまま、それを受け止めた。
んふぁ……じゅぶ、っん
ちゅっ、ちゅううっ
恋を踏み外したとはいえ、こうして求め合う気持ちがなかったわけではない。お互いに誰かの面影を相手に重ねたり、単純に性欲の発散だったり。まるで恋する女とは思えぬ浅ましい行為を、だが私達は互いに共有して、静かに求め合いながら、密かに与え合った。
それでも、踏み出さない一歩が、ある。
これはチキンレース。その一線をどちらが先に踏み越えるか。
私も、そして恐らく彼女も、既にぎりぎりの所に立っているのは、確かだった。
口づけを交わし合いながら、彼女の手が私の乳房を包み込む。手全体は優しくこねるように、でも時折指先で乳輪をつつ、となぞられたり、きゅ、と乳頭を摘んでくるものだから。甘さの中に苦さと辛さを巧みに差し込んでくる彼女の愛撫は、あっと言う間に私の芯に火をつける。舌同士を啄み吸い合う口戯とあいまって、布に隠れてさえいない私のあそこは、直ぐに蜜を溢れさせていた。
私も彼女の乳房を撫でるが、今は彼女が攻勢。彼女を感じさせると言うよりは、その劣情に敢えて油を注ぐための抵抗。私の後頭部に添えられた手は、私を逃すまいと、抱えるかのごとく私を捕まえている。
んっ……ぁ
膝を九〇度程に曲げ、つま先を伸ばした脚をゆっくりと広げてゆく。ゆっくりだ。時折尻を浮かせたり、腰をくねらせては焦らし、彼女を流し見てやる。余裕のない彼女が、開かれた茂みに指を伸ばしてきた。焦れていたのは、とうに股をぬるぬるに濡らしていた私の方も然り。彼女の指を迎えるべく、最後は大股を開いて腰を浮かせ、あまつさえ自らの手で彼女の手を導いていた。
何回目だ?
四……いや、五回目?忘れちゃった。っあ、っん!
指先が、私の淫唇をなぞる。今日だけでも何度も使っているそれは余りに簡単に綻び、淫らと言うよりは幾許かのグロテスクささえ浮かべる肉ビラをはみ出させていた。
また育ったんじゃないのか、これ
そんなこと、っなぃわ、よぉっ
淫核。
折り曲げた中指と人差し指の関節でそれを摘まれて、肉感が一気にそこへ集中する。ぐにぐにとその肉芽をこねられると、上の口も下の口もだらしなく開いて涎が零れ出てしまう。その様子を満足げに見ながら、彼女は攻めの手を休めない。
んひっ、そ、そこばっ、かり、だめ、っえ……
何がダメだよ、大好きなくせに
子宮がきゅんきゅんゆってる。ラヴィアのすぐそこに子宮口が見えちゃうくらい子宮が降りてきてる。腰を天井に突きだして、肥大クリを高くさらけ出す。彼女がそれを摘む度に背中が撥ね、それをひねる度に淫汁を飛び散らせてしまった。
デカクリ
ちがぁっ、んぅっ!
蜜だとか潮だとか、某の花だとかそんな淡い表現は既に似合わない。ゴミ溜のような空間に渦を巻いているのは顔を背けたくなるような悪臭。その中に、さらに臭気を帯びた汁をまき散らす。湿気を吸って肌にべとべとと張り付くシーツにも、更に飛沫をとばす。愛液、汗、涎。鼻孔を突き刺し、肺ではなく胃に訴えかける臭いも、布地が吸い切れなくなってじくじくと浮かぶ水気も、しかし私達には気にならなかった。
勃起しきったクリトリスを手首辺りで押し潰しながら、彼女は私の女陰全体を掌で包み込むように刺激する。じゅん、と搾り取られるように溢れその中にこぼれ落ちる淫液を掬い取って、私の顔に塗りつける。
ぃや……く、さ
といいつつも、舌を延ばして、その届く範囲から雌汁を舐め取る私。淫液を舐め取りながら、代わりに唾液をこぼす。
ふん
突っぱねる言葉と裏腹に、切なく細めた目をした彼女が、淫液と唾液、涙と汗に濡れた私の顔にキスを繰り返してきた。ただキスするだけじゃない。舐めたり、わざと唾を落としてそれを塗り込んだり。人間のキスと、犬が相手を嘗め回すのと足して1.2で割った感じ。陰湿で淫靡、求める器は人でその中身は獣。
まつげとまつげがかさかさ混じり合うくらい顔を近づける。視線が近いと、意識も近づいたような錯覚を覚えて安堵するのだ。その近さが感染経路だと、知っていてその先へ踏み出す。
ん。ちゅ、はーっ、はーっ……
まるで勃起した男性器だな
ち、が
彼女は私のそこを攻めるのが好きだ。私は彼女がそこを攻めるのが大好きだ。
乳首も物欲しそうにして
そんなこっ、とぉ……
まるで物みたいに、私のそれを握りつぶして捻り上げる。ただの激痛のはずが、変成して肥大化した私のそれは痛覚をそのままに、それを覆い隠すような快感を生み出す私の淫核。乳首。
彼女にしか見せない、私の。
きっと、彼女だけだ。
い、いたい!つよすぎ、るうっ!ぁ!
薄ガラスみたいな恋心では、こんな風にはなれなかった。あの人では、こうまで満たされることはなかった。与え続けても届かなかった。どんなに求めても、月の裏側は、見えないように。
と。彼女の目が私の視神経に絡みついてそれを無造作に掴み捻る。身動きできなくなった私の視線の首根っこに牙を立てて噛み千切るみたいに、その口が言葉を吐き出した。
私を見ろ
っ
私の一体どこを見ているんだろう。他のことについてはまるで鈍感で気が利かないのに。
教員玄関でわざわざ待ってたときだって「偶然だな」で済ますし、私の誕生日は「忘れてた」だし、買い物でビニール袋を両手にぶら下げてても「もって」って言うまで一人ですたすたいっちゃうし、私が車道側を歩いていても代わってくれないし、いつもよりも一歩寄り添って歩いても手だって繋いでくれないし、平気で私の後でトイレに入るし、髪切っても「気づかなかった」だし、繁華街で疲れちゃったなってゆっても「じゃあ帰るか」だし、だし、だし。だし!……なのに。
別の女の事を考えるな
えっちの時ばっかり妙に鋭くて。
休みの間は、私だけを見るって言っただろ
ひ、ぁ、ぁ
次にして欲しいこと、全部先回りして。かと思ってたらそれをしてくれなくて焦れちゃって、見計らったように与えられる行為に、私は餌を待っていた犬みたいに尻尾を振って。息を荒くして悦ぶの。
キス
わざわざそれを言ってから私の唇を奪う彼女が恨めしい。私がそれを欲しがってるからって、そんなことお見通しだって。ずるい。でも、抗えない。
唇から溶けそうな優しい快感、股間と胸から突き抜ける激痛の奥に潜む快感で、私を絶頂直前迄押し上げて。なのに、寸止め。いったん押し上げてから緩め、落ち着いてから押し上げる。
息も絶え絶えになっている私に、今度は裏腹優しいキスを降りかけて。右手でクリトリスを突つかれると、キスの優しさがその刺激を何倍にも増幅される。腰ががくんと砕けるとそれを追ってくる彼女の指は、その陰核を執拗にいじってくる。
んひぃぃいい!し、しごい、クリしごいちゃぁああああっ、クリシコシコしちゃだめええへえええぇぇ!!
淫裂の上で、肉が自らの堅さで隆起しているのが自分でもわかった。そしてそれがぐにぐにと押し潰されるたびその肉芽から絶頂命令が下されるみたいで。
でも、そんなものより確実に私を追いつめるのは。
イけよ、淫乱
淫乱じゃっ……ん、ひいぃっ!
私の目を覗き込む、眼鏡レンズ越しの深い碧眼。目の奥から脳味噌に手を突っ込まれて、快楽中枢を直接握り潰されてるみたい。それに追い打ちをかけるのは、彼女の低い声。耳から同じように頭の中に快感ゼリーを直接注ぎ込んでくる。乳首とクリトリスの弱点を攻め落とされた状態では、一溜まりも、ない。
んぉおおぉっぉあぁぁっっぁあああぁ~~~!イく、イくっ!イくイくイくイくイくイくぅぅうううううっ!!!!!!!!!!
淫乱だろう。こんな乱暴にクリ扱きされて、普通は痛がって感じたりしないぞ。
だ、だっへ、それは、あなたがああぁあああぁぁああぁああっっ!あぁぁぁぉおぉぉ、おぉ、おんんんああぉあだ、めえええええへえっへ!クリねじってひっぱるのおおおらめええええ!!あにゃたが、わらひ、調きょ……くりちょうきょうしゅるかぁぁぁあああああああああああああぎひいいいい!!
ふん、キチガイだな、ここまできたら。本当にねじ切ってやったら、一緒に脳も切れるんじゃないか?
くり、くりぃっ!くり、きもち、ぎもぢいいいいっ!!クリトリスいじめられるの、だいすき、だいしゅきなのおおおっ!いんらんっ、へんたい!肥大化くりちんぽしごかれて、あたまとっぶうううう!!
色狂いとかそういうんじゃないな。ここに固まってる神経が、異常を来してるとしか思えない。激痛で泣くようなことをしてるのに、こんなにエロ汁ぶちまけて、ほじってもいないのにマンくちぽっかりあいてるじゃないか。なにを期待してるんだ?しかしひどい。ひっくり返したアワビみたいにマン肉がぐねぐねうごいて、しかも黒っぽく変色して。なんていうか、グロいな。
あ、あっ、ひぅ、ひど、ぉ……
臭いマン汁、デカクリに塗りつけてやるよ
や、それ、それされたら
どうなる?
ぬるぬる、自分の雌よだれで勃起クリぬるぬるになって、なっってええええっ!ひ、ひいん!ぬぷにゅぷくちゅくちゅ音たてながら、えっち音響かせながらシゴかれ、しごおおおおおおおぉぉぉおおんんんんんほおおおおっぉぉぉぉおおぉぉおぉおお!をあ、いいい!ぐりぢんぼおおおおおっ!勃起くりちんぽ、手コキしゃれええええへへへえええええ!
自らエロ実況とは、とんだ好き者だな。そんな大声で喘いだら、外に聞こえるぞ?
だっへ、だっひぇ、くりしごき!マン汁ローションんにょくりしごき!!すご、しゅごおおおおおおおぉぉおぉぉお、おおおっ!!いってう、細かいアクメ、きてれぅ!ぷちあくめ連続しえええ!いき、いく、いくっ!まらいくっぅううううううう!
ほんと、簡単にイく、安い体だ。安っぽい分、沢山イかないと、足りないだろ?そら、好きなだけイけよ。マン汁吹き散らしながら、キチガイアクメしてろ。
んぉ、ぉおおおぉ、ぉぉおおお、は、ふひぃい!くり、ぃ!ぐりいぐううぅぅう!ぐりぢんぼれあぐめじまぐっでゆううううぅぅ!!い、ぎ……~~っ!っ!!ぁ、くひ!!んほぉぉおおおおおぁぁあああ!!いきんでゆ、わらひ、クリイキとまんにゃぐなっ……んんんぉぉぉおっっぁぁぁぁぁああああ!!
陸に打ち上げられた魚みたいに暴れる体は私の意志からではない。体が勝手に跳ね回り、力が入る。絶頂の蓄積快感が脳のキャパシティを超えたとき、シーツを握りしめて、背を弓なりに反らせたまま、びりびりと細かく震えるだけの肉像になった。
そしてその石化の魔法を解いたのは、彼女の掌が私の前髪を上げて額を撫で、そこに降らせた、触れるだけのキス。それだけで体中の力が解けて、私は布団に沈み落ちた。
っ、はっ、はーっ、はぁっ……
シーツの股の間辺りに冷たさを感じる。また汚してしまった。
視覚情報を整えると、すぐ横に彼女の顔が見えた。硬水みたいな笑みを浮かべて、私を見つめていた。
らんぼう、なんだから
いやならやめる
答える代わりにその鼻先に軽く口付ける。
彼女は目を逸らす。
私は彼女に、何でも与えるだろう。私が持っているもの、私が出来ること。それは彼女が私に何でもくれるからだ。何でもしてくれるからだ。でも、それを欲しいとは言わない。お互いに、要求はしない。相手にただ、ただ与えるだけ。
不思議と、余計なものを貰ったことはない。いや、彼女のくれるものなら、私は何でも宝物だった。彼女も、そうなのだろうか。それを突き詰めるのは、この微妙なバランスを壊すことになりそうで、お互いに避けていた。
求めず、与え合う。
私たちの出会いの因果を、しかし私たちはいつまで引きずり続けるのだろう。
何も省みることなくお互いに求め合う恋を始めるのに、タイムリミットは、とうに過ぎていた。
お互いいい大人だ。責任もある。社会的な立場もある。時間は限られ、守ってくれる者もいない。未来を現実的に考えなければいけない。全てをかなぐり捨てて求め合うリスクを、二人とも踏み出せなかった。
でも、このひと月だけは、求めるって決めたんだ。
最後の恋をしよう、って。彼女と、二人で。
生徒達が
ん?
彼女は私から視線を逸らせたまま、上半身を起こして視線を適当に放り投げた。そして続ける。
私たちは恋人同士なのか、だと
なんて答えたの?
「『教えてくれ』」ははっ、と私は笑ってしまった。
恋人だって答えたようなものじゃない、それ
そうか?
倦怠期のね
そういって、上半身を起こした彼女の手を取る。起きあがろうとしてる私の手を、ぐ、と手伝ってくれる彼女。だが私は起きあがらず、彼女の胸の中に崩れ込んだ。彼女の顔を見上げる。それに気づいて視線をよこすが、視線同士の衝突の衝撃でまた目を逸らす。
彼女の乳房を触りながら、肩を竦めて、ふふ、と笑うと、髪に手櫛を通しながら頭を撫でてくれた。
とんだ倦怠期だな
そうね
くく、と首を伸ばすと、その唇を唇で拾ってくれる。
命短し、恋せよ乙女、か。彼女達にはがんばって欲しいわね。両手離しで自転車全力漕ぎしちゃうような、危なっかしいヤツを。思いっきりすっ転んで止まればいいわ
校医とは思えんな
……女よ。
乙女ではないのか
お互い様でしょ
外から蝉の声が聞こえる。蝉の声がそうしているかのように、室温の上昇が激しい。オレンジ色に灼けた空気が暗幕の向こうから、私たちの世界を溶かそうとしていた。
こうして閉じこもり、狭い世界で心地の良いものを見ていると、何かぽっかりと抜け落ちた空虚なものが視界の隅をちらちらと行き交う。虚空が行き交うというのも変な話だが。
途中に隙間がって途切れた、一本につながってはいない直線。視覚における盲点上に、その二者を分ける隙間が重なったとき、人間はそれを「一本かも知れない線」ではなく「一本の線」として認識してしまう。その、一本として認識している状態、に近い。正視しているとその隙間が盲点上にあるような状態。だからそれを見ている限り、そこに欠落を感じることがない。欠落がないかのように、「何か」がその穴を補完してしまう。ただ、他の何かを見た瞬間、その隙間が現れるのだ。視界の隅で、決定的な欠落が歩き始める。それを認識しようとその方を見ると、やはり見えない。そんな、認識から秘匿された欠落が、ちらちら、見え隠れしていた。
何なのかはもちろんわからない。それが重要なことなのか、些細なことなのか、本当に欠落しているのかさえ。
毎日セックスしてろくなご飯も食べず、酒とタバコを浴びるように摂取している生活で、頭がおかしくなったのかも知れない。単に暑さのせいかも知れない。
ただ、それを追うなと言う、本能の抑止だけがあった。
どこ行くの?
トイレ
湿気を吸ったべとつく布団には、彼女がいた場所にその体重の形を残している。その窪みを手で撫でて顔を近づけてその臭いを嗅ぐ。心地よい悪臭だった。嗅いでいるだけでトべそう。
私は空き缶とペットボトル、ビニール袋とレトルトケースを足蹴にして行く彼女の後ろを、その轍に乗ってついて行く。
がちゃん。
おい
うん?
何してるんだよ
気にしないで?
トイレの戸が閉まり、中にいるのは。私と彼女の、二人。
気にするな、って、お前
学生の頃、よくシてたじゃない。
なにいって……
便座に腰を下ろしている彼女の前に立ち、一歩進んでそのままその膝を跨ぐように股を開く。両手を使って思い切り肉ビラを広げ、その媚肉の奥を。
なめて
彼女の頭を掴む。その顔を、絶頂の波が退いたばかりでまだ乾かぬ秘裂に押し当てた。両腕でがっちり彼女の頭を押さえ、腰をくねらせて鼻から口の凹凸を行き来する。毎日いじり倒しているそこは、そうでなくともだらしない形になっているというのに、さっきのクリアクメで口はぱっくり開いて涎を垂らし、肉ビラははみ出してぐずぐずに崩れていた。それを、彼女の顔に擦り付け、再び快楽を貪ろうとしている。
ん、っぶ……ちゅぅっ
そ、っう、きもちい
躊躇いがちに舌を延ばし、私の雌穴をほじる舌先。熟れた腐り汁で滑るそこは、その舌の侵入を易々と許して、あまつさえ更に緩んで淫涎を吹きこぼし、もっともっとと舌を誘う。淫裂の奥穴に与えられる甘感に酔いしれる私は、彼女の頭を両手で掴み、鼻先、前歯、唇、そして可愛く律儀の伸ばされる舌に淫器を擦り付けんと腰を振る。
ぁー……顔ズリ、きもちぃいいぃっ!ほぉらぁ、ちゃんとクンニしてっ、舌出してマン汁絞って啜ってよぉぉお!
んっぶ、ちゅうっ!んぼ、ぉぉおっ、んぐ!
いいよお、ほら!エロ汁、口だけじゃなくて、鼻から飲んでも!ほら、くさいでしょ、私のまんこ、臭いまんこ嗅ぎながら、そのまま鼻からマン汁啜っちゃいなよ!?
ぶっ、ぶぼっ!んっ!ずるずるずるっ!げぷ、ふーっ、ふーっ、んぶぐぐぐぉぉぉお、ああああああっ!
さっき私を乱暴にアヘらせた彼女を、今度は私が肉クンニマシーンにする快感。粘りけのある汁を口から鼻から吸い上げる汚い水音を聞き、顔の凹凸に淫唇やクリトリスが擦れる刺激に酔う。鼻の頭が窒口にさしかかるときに強く頭を押さえてその出っ張りを奥に押し込むと、彼女はずるずると、鼻から腐臭さえする乱れ汁を吸うのだ。口唇と淫唇が触れ合うときの彼女のバキュームは浅ましく、まるで砂漠でオアシスにたどり着いたキャラバンのよう。灼ける温度を放置して、その中で渇きひび割れる気持ちを潤そうとするこの部屋にも、ある種相応しい。貪るのは清水ではなく淫水だが。
ああもう、マン汁じゅるじゅる必死すぎて、可愛いよぉ!もっと、んっ!クリ、クリに歯ぁ当てて、かりって、クリ、かりってしていヒかりゃあああっ!はーっ、はーっ、んもぢぃいっ!メスイラマきもぢいよおオっ!
ぶごっ!!ん!ぐぶぶ、じゅるっ、ぶぶっぶびゅ!ずずずずずずるうッ!っぷぁ、はっ、ハっ、はっ、んちゅううっっっっ!
さらさら銀糸を束ねた彼女の髪を、むんず乱暴に掴み上げ、その頭ごと私の股間に押し当てる。ずりずりずり、その綺麗な顔を私の臭い汚濁蜜で汚して汚してぬれさせて、犯して犯してぬめらせて、しかして悦び咽せ喘ぐ淫蕩彼女。その様心臓茹で上げる坩堝の如く、私の熱を、部屋の熱を、二人の熱を。熱を。
イヤなら逃げれば止めはしない。その細腕でさえ私を突き放し払いのけるには、十二分だ。だがだらり垂れた二本のそれは、時折ぴくんと跳ねる長魚みたいで、やがてそれは絡みつく。私にではない。その腕が絡みつき、指が食い込み、肉を揉むのは、私へではない。
んヒ、っぃ、はっ、はーっ、えっちぃ、んだぁ……。私の股間に顔つっこんで、自分のおっぱい揉んでるんだ?腰ぃ、便座から浮いてるよぉ?メスちんぽガチ勃起させて、なに?いれたい?こんながばがばマンコにでも挿入れたいんだ?
髪を掴んで顔を股間から引き剥がすと、涙なんだか鼻水なんだかマン汁なんだか涎なんだかわかんない汁で、彼女の顔はグチョグチョだった。
肩で息をする彼女の身体は、時折ぶるぶると震えていた。苦痛?否、愉悦。染まる頬にうっすら白い粘り液。流れる涙にしんくの色はなく、透明なぴんくに揺れていた。形の整った鼻は、しかしその穴からどろどろと液体をこぼし続け、今は少し上に形を崩している。ごぽ、と大きく溢れるそれは、おそらく私の愛液。彼女が息苦しげにしていると時折鼻提灯のように膨れては割れ、口元へだらりと流れてゆく。その口元からは、顔中の痴情の混合液が流れ滴っていた。
彼女の腕はふるふると揺れる自らの乳房へ延び、指はその形を歪ませるように肉に食い込んでいる。人差し指と親指で乳輪ごと挟むように、乳首までを潰して。私の愛液を顔中に塗りたくり、鼻からそれを吸い込んだ末に自慰を始める彼女を、私は愛おしく愛おしく、まるで私自身であるかのように愛おしく感じていた。
あっと、でもおちんちんは、だぁめ。そこを触っていいのは、私をイかせた後
私の意地悪を彼女は素直に聞き入れ、伸びかけていたもう一方の腕を止める。それは自らのいきり立つ淫棒を目指す代わりに、私の腰に回ってそれをぐいと引き寄せた。
ひゃん!?
今までされるがままだった彼女が急に積極的に私を捕まえたことに、驚き声を上げてしまう。すかさず乳首オナニーで快感製造に励んでいたもう一方の腕も私の腰に回り、私の身体は逆に彼女に拘束される形となる。彼女の顔に、淫裂を押しつける形のまま。
クンニ。私の爛れたアソコに吸い付きバキュームする。顔コキで生まれる、こびりつくような熱が再び淫核から身体の芯へ電流となって駆け巡った。
んっ!あ、ァあぁあああ!すごイ、すごいよォ!
しこりまくったクリトリスがじゅるじゅると擦り上げられる度に、敏感淫肉がちんぽ摩擦を欲しがって、幸福感と欲情が陰陽となった感覚を背筋に注ぎ込んでくる。ぐちょマンのもっともっと奥が熱く揺れて、中の淫ら袋が刺激を求めて降りてきてしまう。欲しい、欲しいけど……
は、ひっ……で、でもぉ、でもだめぇ。おちんぽでイクのは、まだ
私は彼女の頭を掴んでいた手を離し、人差し指を舐める。唇から離れる指から、とろりと糸が引くくらいに唾液をたっぷりと塗して、その指を、彼女の耳へ。耳たぶに触れ、そのままなぞるようにして指をその穴へと導く。
んぶぼっ!?んむーっ!ぶっ、じゅる……!ぶぶぶっっ!!んッ!!ぶごォぉおっ!
それまで、抑えつけられ喘ぐようにとはいえ、ある程度の自制を以て私の股間を嘗めていた彼女のそれが、めちゃくちゃに乱れる。吐く息と吸う息の量が合わず、流れ込み犯す淫汁を止めることも出来ない。
ぶっ!ごごひゅッ、びじゅ!んひいぃっ!あ、んっ!ぶぼぼっ、じゅぶじゅじゅじゅっ!や、んほ、ほひぃィ!み、みみはあっ……んぶっ!びゅぐじょ、みみは、やめへぉぉんんっ!
やっぱり耳穴弱いの、ねえっ!くふ、んっ!鼻と耳が性感帯だ、なんっ、て、お、おホぉっ!いひ、そのめちゃくちゃなクンニ、イイよォ!?はっ、ひぅっ、み、み、とは、な、やんっ、にゃんてへぇ、へんた、へんひゃい……、耳穴ホジられ、へ、イくんだ、耳でぇ?
耳に指をつっこんでぐちゅぐちゅと唾液を攪拌しながらも、その頭をがっちりと捕まえて強制顔面マンズリさせる。耳たぶを撫で、中を渦を描くように指でホジり、その穴にぶち込む。限界までつっこんだ状態で、乱暴に腕を振り、指を曲げてその穴を乱暴に穿つと、彼女の身体がかくんと弛緩した。電気が走る背筋と、肉悦を声に変換して排出し続ける喉だけがピンと張っている。私の腰に回された腕も力なく、自分自身が私の身体に絡みついているので精一杯という様子。
ぶっ、ぐぶっふ、じゅぼぉ、ぉぉおォおぉおオおおお、ぐ、ぐる、みみ、っくりゅぅううううっ!みみぐじゅぎゅじゅううらめぇええ……
イくの?ねえ、耳アクメしちゃうの?わらしのマンコなめて、顔中臭いマン汁まみれにして、アヘ顔で、耳アクメするのぉ?
──く
なぁに?ほら、ちゃんといって
イク、イクいくいくいぐぃぐいぐィくぅうぅうううう!みみ奥ぅ、耳マンコ指でおかしゃ、おかひゃれてぇえ、あぐめすりゅうううううぅぅうううう!んほ、んほおぉぉっ!らめ、しゃわ、しゃわってないのに……──っ!~~っ!!
家の外に漏れることも気にしない声は、獣のようで。その雄叫びの直後、私のお尻にぬめる液体がどばどばとぶちまけられた。
んほ、ぁ、あ……
熱いわけではない。精液が体温に比べて冷たいことなんて、嫌だってくらい体験している。それでも、彼女が出したそれを愛おしいと思う。幾筋臀部めがけて放出されるその勢いを感じながら、私は首の後辺りから縦に割れるような快感を覚えて、同時に達した。声が出るほど大きなオーガズムではない。ふるっと体が震え、一瞬強ばるくらい。一瞬ふわりと浮き上がるくらい。それでも一緒にイけるこの感じは、何物にも代え難い、彼女との一体感を味わえる瞬間だ。
放心状態の彼女はずるずるとトイレの貯水タンクにもたれ掛かったまま滑り崩れてゆく。耳からずる、と指を抜くと、びくっともう一度彼女の体が震え、精液の残滓がぴぴっと太腿辺りに注ぎ、それを境に彼女の瞳から光が消えた。仕方ないわね、と上半身をこちらに寄せると、浅く細かい息づかいが耳にかかる。気を失っているわけではないみたいだが、体は動かないようだ。
やがて、ぷしゃ、という音ともに小便が吹き出した。ぎりぎり便器の中に収まっている。収まっていなくても気にはしなかっただろうけれど。
私はその奔流を見ながら、尻にかかった精液を指ですくう。
冷たい。冷たい。
誰の精液でも冷たいのだろうか。
そうに決まっているが、不安になる。
その冷たさと、気持ちを重ねてはいけない。
振り払うように、彼女を便器に押しつけて唇を貪った。舌の応えは、今の彼女ではたどたどしい。それを吸い尽くし舐め尽くし嬲り尽くし、私のいいようにして、唾液を飲み尽くし注ぎ尽くし混ぜ合わせ尽くし、私の好きなようにして、唇を離す。離れ際に見た彼女の瞳は光を取り戻してはいたが、私が後ろめたくなるほどに純粋に輝いていて、思わず目を逸らせてしまう。
私のこと
それは口に出してはいけない言葉。私達が挑むチキンレースは、まだ中程で、それでも私はもうそんなレースから逃げ出したくなっている。
……ゃくちゃだな、相変わらず
小さな声が、聞こえた。彼女だ。
呆れたように、私の下で、ゆったりと笑っていた。
トイレが好きなの。トイレでセックスするのが。狭くて、気持ちとか熱とか、想いとか欲望とか、全部閉じ込めてくれそうで
牢獄にでも入るか?
……そうね。何かしら。逃げ場がなくて閉じ込められていて、そこでお互いを貪り合うって、素敵じゃない?
お前らしいな
すまん、起こしてくれ。
ばつの悪そうな笑顔で手を出してくる。悪いのは私が襲ったからなんだけど、そんなことはお互いにいいっこなし。この部屋の中の倫理は、セックスに都合のいいように壊れているのだから。
シャワー、浴びよ?
え?
髪、トイレに入っちゃってる
性行為で乱れ、アクメで体勢が崩れたせいで、彼女の綺麗な髪が便器の中を泳いでいる。
うわぁ、お前なあ
洗ってあげるから
この後シャワーを浴びながら立位でもう1セットしたのは言うまでもない。今度はちゃんと中に出して貰ったし……気を失ったのは今度は私だった。
せっかく体を洗っても、横たわるベッドは不潔の極みだ。羽織るシャツも何も、綺麗なものは何もない。その臭さが、心地よい。洗剤とか芳香剤とか、そんな匂いとは違う。気持ちいい匂いではなく、落ち着くのだ。心地よいのだ。臭い体臭が、汚れた異臭が、不潔な汚臭が。
だというのに、お互いに髪の毛だけはきっちりといて乾かして。彼女の青みがかった銀髪は、だって綺麗にしておかないと気が済まない。なんて言ったら彼女もぶっきらぼうに「私もだ」なんて言って。お風呂に入る度にセックスして、上がったらお互いに労り合って。そのまま不潔なベッドでまた組み敷き合うのだ。
牢獄
あ?
ううん、何でもない
そんなプレイを望んでいるのだろうか。いや、悪くはないとは思うのだけれど、そうではなくて。
どこかに押し込められて繋がれて、その中で誰かを想うというミニチュアを見て、私は後頭部に何か引っかかるものを感じていた。
だからってそれがなんなのかはわからない。
彼女の胸の中に顔を潜り込ませると、爽やかな匂いと鼻を突く汚臭とが両方舞い上がる。
この部屋は、世界だ。私達が私達のために作り上げた、私達だけの世界だ。気持ちいいことだけを食べて、他のあらゆる物をゴミとして排出する。この狭い狭い世界の中で、私は彼女を求め続ける。この世界の外では、私は『求める』ことが出来なくて、今だけ、ここでだけ、思い切り求められるのだ。
その状況が、今のこの世界のカタチが、何か、とても引っかかる。これではいけないという引っかかりではない。
デジャブ?
昔にもこういうコトがあった?
あるはずない。
彼女とは昔からの友達で
私はつい何年か前に教員になって
彼女もつい何年か前に教員になって
殆ど同じタイミングで失恋して
失恋して
慰め合って
そう、与えあって
求めることなく
それ以外に、こんな突飛な経験、したことがない。
こんな風に、彼女に、求めるなんてこと
なのに
今度は、うまく行くのかしら
は?
今度は、とは、何なのだろう。何かのやり直しだとでも。
お前はたまに訳のわからんことを言うから、私は困らされるんだ。私が、お前を困らせたんじゃないかってな
ちがうわ。ちょっとだけ、ちがわないけど
ほう?なんだか言ってくれないとわからないな
あなたを見ると、いつでもえっちしたくなる。こまったわ
ああそうかい
はあ、と溜息をつく。それにかぶせるように、そんなのは私もそうだ、と呟いた。
ああ、いくさ。うまく行く。きっとな
なによ、わかってないくせに
わからないよ。お前はいつも本心をどこかに隠しちゃうんだ。月の裏っかわみたいに、お前の本心はいつも見えない。
みたい?
答えはない。
恋人、と、生徒達に答えなかったのは、そう言うことなのだろうか。かくいう私も、彼女との関係を問われて恋人だと答えられる自信はない。愛してはいるけれど、すっぽりと抜け落ちているモノがあって、それを埋め合わせたくてこの世界を作り、そこで溺れているのだけれど、まだ、足りない気がする。
ねえ
あ?
愛してる
私もだよ
彼女はゆったりと笑って私の髪を撫でてくれる。撫でてくれるから、だから私も。
私も彼女の頬にキスをする。
それは彼女が求めていたことかどうか、知らない。今彼女がして欲しかったのはキスではなくて、同じように頭を撫でることだったのかも知れない。何もせずに彼女の腕に抱かれていることだったかも知れない。
彼女が何を求めているのかわからない。
でも。
私は何も口にしなくても、撫でてくれた。それが欲しかったわけではないのだけど、欲しかったものじゃないから要らないと言うことではない。彼女が私を思ってしてくれることは、何だって嬉しい。
だから、何が欲しいなんて言わない。
お互いに、そうなんだ、私達は。
お互いに欲さない、お互いに与えあって。それで自分を満たせるのだから。
恋しさをスキップした、いびつな愛しさ。
『欲しい』
それを口に出した瞬間、私達の関係は変わってしまいそうだったから。
ちゃんと、言え。欲しいことがあったら、全部、全部だ。隠し事は、今はなし。そう言う約束だろ
でも、それじゃいけないともわかっていて。
だから、こんな生活を。
あの、ね。何でこんなことしようなんて、言い出したのか
ああ
変だと思わなかった?
思ったが、でも、お前が言い出さなかったら私がもっと荒っぽい方法で、やっていたかも知れない
枕元から腕を伸ばして、タバコとライターを取る。私の次の言葉に耳を立てながら、しゅ、とタバコに火を点けた。
一本ちょうだい
私がそう言うと、少し意外な顔をして、一本を取り出した。それをひょいとこちらに向けてくれる。口で受け取ると、流れる手つきでライターを灯してくれた。他の誰かに、こうしたことがあるんだろうか。仕方のない考えが巡る。ストローのようにその火をタバコで吸い込んで、火がついた。
胸一杯に吸い込んで、吐き出す。落ち着く。
それを見て、彼女は灰皿を私との間に移動し、そこで灰を落とした。そして視線をよこす。先を続けろと言うことらしい。
変なことを言うみたいだけれど、あなたと付き合うのって、この付き合いが初めてよね?
……だと思うがね。前世とやらは、知らないんでね。前世でもお前と付き合ってたなら、こんな贅沢なことはないな
はは、と笑う。
彼女が軽く振る舞っている内に、さらっと言ってしまおう。この違和感を。
昔、私、あなたにレイプされた
みたいな気がするの。あはは、変でしょう?
自分でも何を言っているのか、客観的に見ておかしい。彼女にレイプされたことなんてないし、彼女でなくても誰かにレイプされたことなんてないはずだった。
頭の中に渦巻く違和感、バラバラに砕けて漂っている小さなピースを寄せ集めて、それが何になるかもわからないままパズルみたいに組み合わせて。その完成した姿を自分で認めないうちに口に出した結果が、この言葉だった。全く意味がわからない。意味はわかるが、わからない。
我ながらおかしなことを言う、と笑っていると、彼女の目は怪訝そうながらも易く流すつもりもないようだった。
だったら、どうなんだ?
えっ
ぱりぱりと空気が剥離していく。湿っぽく沈んだ暗い空気が、暗く重いまま、しかし乾いてひび割れて剥がれて落ちる。気持ちじゃない。なんだ、何かが割れている。想いじゃない。なんだ、何かが剥がれている。何かが、これを口にしたせいで、何かがひび割れ始めた。
私がお前をレイプしていたら、どうなっていたかな
え、えっと
さっきも言ったが、お前がこれを提言しなかったら、私がお前を
その先の言葉は飲み込まれた。
お前が求めたから、回避されたんだよ
回避
お前が、言葉にしたから、救われたんだ、私は
割れる。ガラスみたいに。割れる。空気が。割れる。時間?割れる。記憶。割れる。感情?割れる。割れる。割れる割れる割れて剥がれる。
お前が、欲しいと、言ったから。そうでなければ、私は、きっと過ちを犯していた。私はお前を
わた
し
剥がれる。上皮。剥がれる。剥がれる。認識。剥がれる。虚飾。剥がれる。現実?剥がれる、剥がれる。嘘。剥がれる私。剥がれる。
犯された?
レイプされた?
まさか。
私は……お前は、宇宙みたいなやつだって、思ってた。訳がわからないのに、どこかに〝ことわり〟があって、広くて大きくて、誰にも理解できなくて
い、言い過ぎ
タバコの煙が、肺ではなく頭に入り込んでくる。ニコチンやタールを含んだ煙が急速に脳に立ちこめて、血管の一本一本がメスで切り裂かれて氷を注ぎ込まれ、感覚がクリアになる。なのにぼやけるこれは何だ。輪郭ははっきりしているのに実体を失うお前は何だ。
脳みその真ん中辺りだけが、ぐらぐら揺れる。そこだけぽっかりと抜き取られたみたいな感じ。そこと胸の少し左側くらいがバイパスしていて、両方ともくり抜かれていく、そんな感じ。虚無感、と片付けられない。何もないんじゃない。別のもの、もっとすかすかな、丸めた新聞紙とか、使い捨てたティッシュペーパーとか、宅配便の隅っこに入ってるアレとか、そういうすかすかしたものが入ってる、そんなかんじ。頭から胸に通り抜けた筋に、新聞紙が詰まってる。
かさかさざりざりすかすか。
そこに記されているニュースは何だ。
それが守ろうとしている割れ物は何だ。
それは何に使い古したものだ。
今のお前は、月だ。でも、この部屋に誘ってくれたとき、裏側が少しだけ見えたと思って、すごく、うれしかった。BadEndに向けて腐りかけていた私を、助けてくれたんだ
あなたになら、どんな風にされても
気持ちが、わかっていれば、あるいはそうだったかも知れない。でも
今の私達は、宇宙ゴマみたいなもんだ。
そう目を逸らし、白煙を吐いてから、呟いた。
回り続けている限り立っていられるが、何かの拍子に崩れることだって予想できるだろう。
彼女の言うことは、もっともだ。お互いに、相手の欲するところに目を瞑り、与えることで自己満足に浸っている。好きな人から与えられるならば。そう思えている内はいいが、それが崩れれば。
だが私は、どんなに、どんなに私が……欲しくても、私のエゴを口に出して、お前という宇宙のカタチを変えてしまうことは、怖かった。それが出来なかった。臆病だったと言ってもいい。拒絶されることじゃない。お前はきっと受け入れただろう。でもそれでお前が変わってしまうことが我慢できなかった。怖かった。だから、口に出せなかった。そうやって、醜い欲求を溜めて込んでたんだ。
お、大袈裟、だ、わ
とは口に出しても、実際にそう思えない自分がいた。何か、その、『そうはならなかったもう一つの結末』を、余りに鮮明に容易に、想像できたから。
お互いに好いているのに、体だけは近づいて。心は近づくことも出来ず、いや、近づいている心に蓋をしてしまってお互いに伝わることなく。そうして最後に爆発して。
それが想像できた。
想像などではなく、『記憶』であるかのように、鮮明に。
『今度は』
さっき口に出てきた言葉。
剥ける。記憶。剥ける。記録。剥ける。世界。剥ける。私。剥ける。剥ける。剥ける剥ける。
なあ。お前は、私のことを
言えない
「愛してる」なら。
彼女を飾り立てる花束のように、何十本も何百回も何千束も、送った。
でも、あの言葉は、まだ。
チキンレースは続いている。
彼女はタバコをもみ消す。
ふと自分のを見ると、綺麗に灰になったままぶら下がっていた。吸える部分はもう残り少ない。私達に残された時間は、これっぽっちなのか。炎を上げて燃えるわけでもなく、ちりちりと熱だけを帯びて煙と灰を吐き出して燃え続け、残りは、もう、これだけ。
私もその殆ど灰になったタバコをそっと灰皿に向ける。彼女はすかさずに灰皿を掴んで、私の灰を受けてくれた。
そう、これだ。お互いがお互いに相手のことを凄く凄く大切に思っていて。相手がして欲しいかも知れないことを、何でも差し出す。それは、すばらしいことなのかも知れないけれど、私達の間に限って言えば、それが、腐敗菌だったのだ。
必要な『恋』のステップを飛ばしていたから。
それでも、今になって、欲しいって気持ちが、大きく、大きく、大きくなったら。
でも、それを相手に、どうしても言えなかったら。
どうなる。
はしか
そう思って私は、ぷっ、っと吹き出してしまった。
笑うところか
ごめんなさい
子供の頃にかかっておけば、なんてことのないこと。
大人になって、無駄に知識や常識を身につけてしまってからだと、こうも大変だなんて。
ばかね、私達
……そう、かもな
間に灰皿をおいて離れた距離を、縮める。するりと彼女の胸の上に乗り、頬と肩の間に、自分の頭をはめる。
でも、言わない
そうか
私は、最初に、口にしたんでしょ?この爛れて腐った生活をしよう、って
ああ、そうだな
記憶なのか想像なのか、もうわからない。
でもそのビジョンに素直に耳を貸し、それを見ると。
そう、それを言うのは彼女が先の筈。
だから、あなたが先に言って
えっ
順番でしょう?
あ、ああ
耳元から彼女の方を見ると、首を回して視線を逸らしてしまった。それを追いかけて、覆い被さるみたいに彼女の上に乗り、その顔を覗き込むみたいにして。
正直、お前がタバコをくれなんて、言うと思わなかった
そういえば、そうね。
お互いのことが見えるにつれて、知らないことも増えてきて
うん
与え続けるのも、限界なんだろうな
そうね
最初に口にしたのはお前で
そうね
全部、お前が先じゃないか
そうね
私に逃げ場は、ないな
そうね……逃げたいの?
いや
あなたのことば、ききたい
―きだよ
聞こえない
こっちを見て、ちゃんと私にいって。
そう追い打ちをかける。
……好きだよ。お前が、欲しい
顔を真っ赤にして、でも、ちゃんと私の目を見て、彼女は言った。
私も、好き。あなたが欲しい、です
何で敬語だよ。
な、なんか、なっちゃったのよ!
ここぞってところで失敗して慌てていた私の頭が、ぐい、と抑えられ、そのまま下から彼女の顔が近づいてきて。
キス。
唇が離れないまま、彼女が再びベッドに沈む。その力に委ねるように、体重を彼女に預けて。お互いに崩れ落ちた先では、もう、唇ではなく舌が絡み合っていた。
ひとしきり互いの口を貪ってから、ようやく離れたところで、彼女が言葉を紡いだ。
この休みが明けても、この部屋を出ても、この世界を破っても、どんな結界に弾き出されても、お前が欲しいと、思い、言い続ける。
ええ、そうね、私も。帰りに待っててっていうし、買い物袋も持ってっていうし、誕生日プレゼントも欲しがるし、手を繋いでっていうし
それから?
えっ
それだけか?
そ、それから
こ、こいつ
言って欲しいな
もう!セックスして欲しいって言うし!!
ばか!
まったく、なんて有様だ。
こんなの学生の恋愛じゃないか。
いい年した大人が、こんな、こんな。
もう、何でこんな恥ずかしいのよ。何十回もセックスしてるのに、なんでこんなこと
お前のそう言うとこ、可愛い
そう言う歯の浮くような科白
いやか?
もっと言って欲しい
何も変わりはしない。暗い部屋湿った空気すえた臭い。じめじめした布団に汗を吸ったパジャマ。髪の毛だけは綺麗にとかされてる。
別に何にも変わりはしないってか
枕が変わってもすることは同じなんて、よく言うけれど、枕すら変わってないんだもの
違いない
じっ、と、彼女の視線が、私を掴みっぱなしだった。何か言いたげ。
なぁに?見飽きた身体じゃない、今更。見違えることもないでしょ。
やっぱ
ぅん?
髪、おろした方が、綺麗だな、なんて
ははあ、さっき「別に」なんて言ったの後悔してるのかな。
じゃ、おろしとく。
あ、でも
なぁに
学校では、その、編んだままでいい
何よそれ?髪おろした私は、私のだー、っていいたいn
冗談めかして言うと、彼女は真っ赤になって明後日の方を見ていた。
はいはい、あなたが可愛いのはわかったわよもう
かっ!?可愛いのはおま
そこまで言ってまた自爆している。
流れ次第で互いにどちらも赤面苦悶するのだ。これから、まだまだ、恋、できるよね。
私がにやにやしてると、彼女ががば、と覆い被さってきた。
可愛いのは、お前だよ
わ、この目、やばい。動けなくなって、溶かされる、この目……。
その目がゆっくり降りてきて、鼻と鼻が触れて唇と唇の先っちょが触った瞬間、お互いに吸い寄せられるみたいにくっついて、唇を吸い合った。いきなりディープキス。
んっ、じゅ、ぷっ!っは、私、セックスしたいもん。あなたといたら、家でも学校でも道ばたでも、どこでもセックスしたい
っの、淫乱。んちゅ、でも、私もそうだ。お前が、横を通り過ぎるだけで、堪らなくなる。廊下ですれ違いざまにそこで押し倒して、白衣とブラウス引きちぎって、犯したくなる。通りすがる生徒も他の教師も無視して、その場でセックスしたくなる
同僚の教師がきいたらドン引きするだろう言葉を吐き掛け合いながら、それはキスなんて綺麗なものではなかった。口から互いを吸い尽くし、口に自分を注ぎ入れる。舌で交わるセックス。
息も荒く上がりながら、舌でお互いの口中をなぞる。覚えるくらいに舌で触れてきたそのぬめり穴は、しかし、今は少しだけ違った。その違いは、お互いの心情の変化からのことだろうか。
ん、っふ、あ、あ、あ、あぁぁあああぁ……
はっ、はあっ、ハアっ!
唇同士が離れると、彼女のそれは私の乳首をついばみ始めた。乳首をしゃぶる一方で、両手は乳房を捻り出すように揉み、胸全体をとろけるような感覚で覆い尽くした。
っや、おっぱいばっかり
こんなおいしそうなもん、ぶら下げてるのが悪い
執拗な乳愛撫は、やがて唇だけでなく、歯や舌を使うものへ変わり、指使いも繊細にだが力強く変化していった。掌と指で集められた乳房中の肉感が胸の先へと追いつめられる。唇で乳輪全体を吸うように、舌はその内側を円を描くみたいにぬらぬら回る。そうして勃起を強要された乳首が前歯の甘噛みに晒されて、集め追いつめられた性感が、胸の先で弾ける。
ひぅ!ちく、びいっ
右の乳房左の乳房、繰り返して乳肉をねぶられて、乳輪をねっとり嘗め上げられて。堅くしこった勃起乳首は、舌の柔らかい愛撫で可愛がられた挙げ句、噛みつかれて劣感を体中にまき散らす。
んあ、や、やだ、おっぱいばっかり、そんな……ンひ!やぁあっ、ちく、び、だめっ
んちゅぅっ、なにが、だめだ。こんなに自己主張、して
だて、だってぇ、わ、わたっ、し
にゅる、と乳頭が口からこぼれ、その濡れ肉瘤に重ねるように彼女が自分のそれを押しつけてきた。それは私のいやらしい媚乳突起と同じくらいに堅く自己主張をしていて、くりくりと敏感肉芽に育った私の乳首を刺激してくる。ぴりぴりと性電流が弾けて、とろとろに溶けた柔媚鞠は脳髄まで一直線の性感ラインを貫く。変形するほどに密着して押しつけ合った四つの恥胸は、むにむにと柔らかくカタチを蠢かせながら、互いのエロ突豆を擦りつけ合うように動く。彼女に高められた性感のせいで、乳肉全体が敏感すぎる性器と化していた。
ふっ、ふーっ、だ、だめ、おっぱい同士くにくにしてるだけ、なのっ、に、気持ちいい……気持ちイイのぉっ!乳首、敏感すぎ、ちゃって、るぅっ……!
私にのし掛かる愛しい凌辱者は、鋭い瞳で、それでも私を求めて愛する瞳で、真っ直ぐに私の目を見つめている。乳首への乳首による刺激に悶絶し、只それだけの刺激に翻弄されてしまう淫らな自分に恥じ入りながらも、そうしてくれる彼女への愛おしさが募る。
ぶら下がった巨乳に膨らんだデカ乳輪。こんなものくっつけて歩いて、一歩歩く度にそのエロ乳揺らして。男共が毎日お前をいやらしい目で見てるの、気づいてないのか?
む、胸ならあなたのだって、かわら……くふぅ、はひっ!
私はどこか女としてみられていないからな。ところがお前はどうだ。女の匂いをぷんぷんさせて、歩くだけで誘ってるようなもんだ。私も、それに、誘われた。
反論は許さないと言わんばかりに、口付けをかぶせられる。上半身をなすりつけるような彼女の動きは止まらず、それに合わせて乳首同士がこりこりと擦れあって淫乳媚欲が脹らみ続ける。触れて欲しくて触れて欲しくて、乳房全体に籠もった熱が、先端に集まってじんじんじん自己主張する。
は、んちゅっんぶ、も、ちくびぃ……おっぱい、切ない……んっちゅ、っん
思わず口にしたところで、彼女がひょいと私の上半身を起こし、後に回り込んで。これって
や、やあよ、これ、したら、しばらく止まらなく
朝昼晩ちゃんと処理してやるから
そう言って後から手を回して、掌におっぱいをのっけるように持ち上げてそれをぎゅううと握る。指がエロ乳肉に食い込んで……気持ちいい。いっぱいに開かれた指で思い切り握りしめられると、おっぱいの芯にじくじくと膿んだ熱いモノが溜まり始めて、それを排出したい欲求に変わってくる。
はっ、おっぱ、い、だめ、それぇぇ
イイくせに、清純ぶって。お前のこいつは、男のペニスと同じだ。そうだろ?
ち、ちが
わないよな?
そう言って、柔肉を握りつぶす指の力が一層強くなる。指がウェーブを描くみたいにいやらしく流れて、根本の方から乳首のさきっちょめがけて中のモノを押し出すみたいに。
揉み方がぁ、絞り方がぁ、えっちすぎるよおっ。
性器には触れていないのに、私の性欲はもはや暴走していた。いや、私のおっぱいは、生殖器ではないと言うだけで、立派に性器になっていた。彼女の言うとおり、私の胸は、男の人の……
んっ、んほぉおあ、おっぱい、おっぱひ、とける、あっつくなって、とけちゃ……んヒぃいいいっ!や、やあぁっ!とまっ、おっぱいキモチイイの、止まらなくなるのおおっ!あ、ひうっ!ぐにぐにしちゃ、おちちぐにぐにしちゃ、だめだめえっ!ばくはつっ、おっぱい爆発しちゃう、敏感になってうおっぱい、きもちいいのばくはつしにゃううううううっ!
この突起狂い
そう言って、人差し指を伸ばして乳輪をなぞり、乳首をぐいぐいと肉の中に押し込む。中指も追って伸び、肉の弾力に弾き出された勃起乳首を待ちかまえ、人差し指と中指で挟むように刺激してくる。
ヒっ!乳首、乳首敏感しゅぎて、だめ、感じすぎっるのぉおオぉおっっ!つまんじゃ、乳首つまんじゃ……んぉお、おっほおぁああ、おっぱいに押し込んで潰しひゃぁぁぁあ
柔らかいのに乳首だけはぎんぎんに勃起して。いやらしいな。
耳元で囁くハスキーボイスは糸みたいになって耳から入り込んで、頭の中を線虫みたいに食い破りながら進んでくる。とぐろを巻いて側頭部に巣くって全てを気持ちよく変換する。
我慢しなくていいんだぞ。いつもみたいに思う存分ひり出せ
んっひ、ん、ほぉ゙ぉぉおっ!乳首、乳首、ちくびぃいいいいのおおおぉぉおおっ!ゆび、ゆびでちくびくりくりされると、されりゅとおおぉぉお!射乳、しちゃうう、おっぱい、でちゃううううううううぅぅうぅぅうっ!
人差し指が、ぎり、と乳首の先端の少しくぼんだ辺りに爪を立て、更に親指と中指が乳輪ごと先端を掴み上げる。
だめ、そんなの、気持ちよすぎちゃう!
あふうううううっ!それ、そこぉ、らめなのおおォオおおおお!乳首、乳首チンポひねっちゃ、アヒぃいいぃいイいいっ!みるくっ、おっぱいみるく、我慢できにゃくぅぅううっ!んほ、んふぉおおおおぉおぉおっ!ら、めえぇ、ほんとに、ほんとにエロ乳首ばくはつしひゃう……ちくびちんぽ射乳し……んひゃあああぁ!?
決壊はあっと言う間だった。ダムすらない。彼女に揉み崩されて、ぶよぶよに、コリコリにされた乳肉柱は、本来なら母子の聖なる滴である母乳をただの淫ら汁として大量に吹き出した。ぶしゃぶしゃと音が鳴るほどの噴出を数度ともなった後は、だらしなく垂れ流すその流れに放出悦を感じてしまう。そう、それは男の精液と同じく、オーガズムと同時に発射され、それ自体がまた深い肉悦を生み出して、肉鞠をさらに性器へと堕落させてゆくのだ。母乳噴射アクメに追い込まれた私は、頭を真っ白にして、彼女のために踊る性肉人形になっていた。
ほひ、ほふぉあぁああ!射乳、射乳アクメ、してりゅう!もっ、もっろ、もっろしぼっへ、おっぱいちんぽシゴいて、いっっぱいどぴゅどぴゅしゃせへええええええ!みりゅく、えろみりゅく!ほんとは赤ちゃんにあげるミルク、わたし雌ザーメンにしちゃってるのぉ!!ちくびちんぽからびゅびゅーてしるの、ひいぃぃいいい、ぎも、んっほぉおおああ!乳首射精きもぢいぃいいいいぃぃいい!
壮絶な、もん、だな、母乳射精
そう、耳元で囁きながら、彼女は先端をほじくる指に込める力を込めた。ずぶり、と音が聞こえる気がした次の瞬間、押し込まれた指が乳首の先端に沈んでゆく。
ずぶ、ずぶずぶずぶずぶ。
私の乳首は彼女の綺麗な指先、爪くらいまでを易々と飲み込んでその口を大きく広げていた。乳口の内一つが、指先を受け入れるほどに異常発達していた。
っ!~~~ぁっ!ひ……はいっ、ってへ……
敏感肉蕾、射精中のペニスみたいに過敏になっているそこに与えられた強烈すぎる刺激は、乳房に生じる快感を全身のそれへと変換して、ナイフで全身を切り刻むみたいな鋭い肉悦をまき散らしている。ペニスだった乳首は一瞬にしてヴァギナへ変貌し、私は穴を穿られる快感に身をよじる。
ちくびぃ、おちんぽからマンコになっちゃってゃぁあ……乳首マンコほじほじされるのお、おっほぉおおあおぁぁああ、乳首マンコおかしゃれるの、イイ、ぎもぢいぃいよぉおおおっ!んひいいぃぃいいぎいいひぃぃぃいぃ!!いぐ、イくぅううぅっ!ちくびマンコで、イクのおおぉおオおォオぉぉォ!!!!
胸への刺激だけで体中が溶けてしまいそうなくらいの快感を植え付けられ、あまつさえ母乳を吹き出してアクメを晒す私。
責める彼女の方も私の乳首を穿りながら、私の腰あたりにぎんぎんに固くなったペニスを押しつけている。
彼女にも、気持ちよくなって欲しい。私は乳虐悦に身をよじるながら、下半身を上下にくねらせて腰を蠢かせる。腰から背中にかけて当たっている彼女のフタナリペニスをすりすりと刺激してあげる。
っく
じわ、と背中に湿り気が広がる。イった、わけではないが先走りが沢山出てる。彼女も、興奮してるんだ……。
もっ、もっろ、おっぱい開発して……いつかおちんちん、おっぱいにいれてね……
呂律の回らぬ口で、背後の彼女に媚びた科白をかける。だが本心だった。もっと、体を心を、染め上げて欲しい。彼女のためのえっちな体になりたい。もっと私を可愛がって欲しい。セックスして欲しい。
あ、ああ、もう少しだな。ほら、指は入るから……
母乳で湿ったそこは、指が出入りする度にくちくちと水音を立て、飛沫を飛ばし、その光景はとてもいやらしいモノに見える。快感でヒューズが飛びかけている私は、ぐらりと頭を彼女の肩にのっけて、だらしない笑みを浮かべて涎を垂らしてしまう。
んふぁ……ねえ、コーフンしてるでしょ、わらいがちくびまんこでアヘってるとこみて、おちんちんばっきばきにしてるの、背中に当たってるんだからぁ
頭だけではなく上半身全てを彼女に預けると、ちんぽを腰で擦られて引けていた彼女はぽすん、と倒れ、私もそれに持って行かれた。ひょい、と体を翻して胸同士を合わせて見つめ合う。なんだ、私みたいにエッチな顔になってるじゃん。いじるばっかりで自分はして貰ってないから、もっと切なそうな顔してる。
紅潮した頬、潤んだ瞳、でも性感帯への刺激はほとんどなかったから、温度だけが上がって発火してない状態。責めてるのに物欲しそうな顔してるなんて、可愛い。
ふらふら揺れる意識のまま、私はさっきまで背中に当たっていたペニスを手に取る。
こんど、私ね
……ああ
それはもう先走りで亀頭までがぬらぬらとぬめり光っていた。エラの張った肉棒が愛おしくて、頬擦りしてしまう。先っちょから漏れてくる我慢汁を塗り広げるみたいにして、あっという間に私のほっぺたはぬるぬるになってしまった。我慢汁の匂いが鼻腔をくすぐり、スイッチが壊れてヒューズも吹き飛ぶ寸前の私の体の芯から性欲を押し上げる。
やっぱり生の匂い、すっごぃ……
頬擦りしながら、くんくんその匂いを嗅いでしまう。べとべとになった頬。牡臭に引き寄せられるみたいに、私は鼻をすんすんならしてその鈴口に鼻先をくっつける。
生チンポ臭、らいしゅき……っ
頬だけではなく鼻、眉間、額に顎、あらゆる部位にちんこを擦り付け、先走りのぬるぬるを塗りたくる。十分にぬるぬるになったところで、手に唾液を垂らして、ほっぺたと手で愛おしい雄棒を挟む。ぬめる二つの肉でそれを擦ってあげる。彼女は低く呻いて私を見る。
顔ズリ、すきだよね
何も答えない。
ペニスの半分を手で包んで、逆が輪の半分を頬の肉で包んで、そのまま非対称な上下運動でそれを扱く。時折唇に引っかけ、出したベロで雁首を舐めたり鈴口を穿ったりして。もう片方の手をペニスの下でひくひくしてる女の子の方に滑り込ませる。
りょ、両方は
すきれしょ?
勿論急所は避ける。淫唇をなぞって中の浅いところを少しだけ穿るだけ。それでも効果はてきめんで溢れる愛液は滴るほどで、顔に広がる我慢汁の量も一気に増えて。顔と手の間からぬちゃぬちゃ音が立つくらい。
先走りで顔中べとべとになった顔に前髪が貼り付く。指で軽くよけるけど、私も顔ズリ必死になっちゃって、結構激しく動かしちゃって、除けても除けても髪の毛はかかってくるからそのうち無視するようになっちゃって。ちんこ汁で髪の毛顔に貼り付いちゃってるって、エッチすぎる。
小鼻とか、目の間とかにもぐりぐりおちんぽ擦りつけて、じっとりぬるぬるになる。そのうちびくびく震えてその震えの度にだくっだくってお汁が溢れてくるようになった。
顔のどこに当てるの、好き?
ほ、ほっぺた
ふうん
彼女の望み通り、ほっぺたにぐにぐに亀頭部分を押しつける。掌を広げて逆側への刺激も忘れない。
顔なんて普通性感帯じゃないのに、私、おちんちん顔に擦りつけて、凄くドキドキしてるぅ。顔からエッチな汁しみこんできて、私、ほっぺたでイけるようになっちゃうかも……。
柔らかくてきもち、いいから……っ、そ、それと
しょれと?
お前の綺麗な顔が、っふっ、私の、で、んっはぁっ!カタチが変わってるの、ぉおおっ、がっ……あ、も、もうっ
あーそっか。イラマしてても、喉の奥より、ほっぺたの内側ごしごしするもんね
私の顔が、肉棒で醜く変形するのを見るのが、好きなのか。結構変態、かも……。でもそれで喜んでるのを見るのが好きなんだから、私かなりのモノかな。
ペニスが根本の方からぐぐっと太くなって、びくびく震える頻度が上がってる。
射精スイッチ、入った?
あ、うん、も、もう……
手とほっぺたを、おちんちんから離す。ねばぁとねばねばが糸を引いて、とぎれる。同時に、むわ、って湯気が上がりそうなくらい、離した手から熱気とちんぽ臭が上がる。すんすんその匂いを胸一杯に吸い込んで、くらくらする気持ちよさを味わってから、おちんちんを咥える。
すごい。ガマン汁の味が、おちんちん全体に行き渡ってて、だくっだくって追加汁が溢れてきてて、すっごく濃厚なおちんぽ味になってる。
まず中程まで口に含んで、唇をすぼめてゆっくりと引き抜いていく。雁首の所に唇が引っかかったら少しだけ力を抜いて、ぽこっと抜く感じ。舌は常にエラのうらっかわと裏筋をなぞって、たまに鈴口を穿る。亀頭をくるくると嘗め回したりして、溢れるガマン汁の味もしっかり味わう。しょっぱくて少しだけ酸っぱい、生臭いけどその風味が頭の奥をガンガン突き上げてくるの。
っはん、し、舌、エロすぎっ
らって、んむ……むぐっ、ちゅ、ちゅぱ。おちんちん、おいしいっ……
左手で女の子をいじりながら、右手と口でおちんちんを虐める。唾液を口にいっぱい溜めて、ぐじゅぐじゅ音を立てながら、唇でしっかりカリを扱いてあげる。亀頭が弱いみたいだから、舌は亀頭をねちっこく。鈴口にキスするみたいに吸い付いて、美味しい先走りを味わうのも忘れない。舌を差し込んだら思ったより広がって、ほじほじしてあげると彼女の顔が少しだらしなく緩む。
ぶぽっぶぽっと汚い音を立て、唇と鼻の下を「わざと」伸ばして、激しく頭を上下する。口の端から涎が垂れるだらしのない上目遣いで彼女の方を見ると、同じように情けない顔をしていた。
じゅぶ、ぐちゅ、ぐじゅぐじゅ、ちゅぱっ……んぶふっ
はっ、ひぅ……きもち、ぃ、ちんぽしゃぶられるの、きもちいいっ!はっ、はあっ、お前の顔がちんこ汁でべとべとになってるのも、顔を崩して必死にちんこ咥えてるのも、っくぁ、興奮する、たまんないっ!
大きく咥え込んで、肉竿を頬の内側に当てる。そのまま顎を閉じて、ペニスを歯と頬肉の間に閉じ込めた。
っお、ひ、きつっ
んふ、おちんぽじるで、はみがき
先走りを歯と頬肉に塗りつけるみたいにして、ぐにぐにと上下に動かす。歯の固いところにはなるだけ強く当たりすぎないように、ほっぺたの方に寄せて。ペニスに押し出された頬肉が醜くぼこっと形を変えてわたしの顔は今凄く惨めなことになってる。
ぐじゅ、ぐじゅ、ぐじゅ。口の中で泡立つ唾液と先走り。雁首が少し歯にこすれる度に彼女が可愛い声を上げるが、腰を引いて逃げる様子はない。むしろ快感を貪るように前後に揺すってきた。
肉歯ブラシで右も左も奥歯まで歯磨きして。口中にカウパーのすえた味が染みついちゃう。
ん、ふおっ、ちんぽ歯磨き、きもちいっ……歯が、ほっぺたが、きつくて、こすれ、ひぇ……んほ、ほぉおおおっ!ちんぽ!くちまんこを肉ブラシきぢぃいいぃいいっ!っは、はあっ、んほぉおぉおおああ、がまん、がまんじるどぶどぷでてる、ちんこがまん、げん、かいかもっ、尿道が、尿道がカウパーに撫でられてへぇええぇ!外側は歯とほっぺにくぅっ!
んぼっ、ぶちゅ、ぎゅぐちゅ!ぶぶぶぼっ、んぶ、おくば、まれ、おちんぽはみがきっ、んぶふつっっ!おくち、おかしゃれ、くちまんこおかしゃれひぇえええっ!
口中が、膣になったみたいに、感じる。おちんぽで撫でられたところ全部、Gスポット見たいに敏感になって、おくちでもイけちゃいそう。それに匂い。カウパーの風味が鼻から抜けるとくらくらするのが、ずっとずっと続いてるから、もう、おかしくなりそう。
っは、い、イク……でる、チンポ射精するっ!お前のだらしないかお見てたら、私、簡単っにっ早漏になっちゃ……うううっ!!
射精かな、と思ったら、ずるりとペニスが口から抜き去られる。顔にかけるのかな
と思ったが彼女は私の顔を覗き込んできた。じっ、と目を見つめられる。彼女の目が私の目の中でゆらゆら揺れて、でもその目には射精に向けて焦りを宿したバーナーみたいな火が灯っていた。
お前の目、綺麗で
突然、胸に馬乗りになって上半身を押さえつけてきた。
きゃ!?
左手で私の瞼を開いて、右手でペニスを扱いている。
え、ちょっとまって、何する気……
穢したいんだっ
はあはあと肩で息をしてせわしく右手でペニスを扱きながら、腰を少し浮かせて私の目の前にペニスの先端を添える。扱く手は更に早くなって、カウパーがぽたりと滴ってきた。目を閉じてかわそうと思ったけど、瞼が押さえられていて、目に入る。沁みる。ねばねばした流れが目の中を流れて瞼の端から垂れた。
ま、まって、それはさすがに
ご、め……とめれ、ない
鈴口が眼球に触れるか触れないかという距離まで近づく。尿道の空洞が黒く広がっていて、カウパーがしたたるのが本当の目の前で。扱く手の動きがそれをぶるぶると振るわせているが、どんどん加速する。加速する。そして。
で、射精るっ
きゃああっ!
白い液体が穴から出てくるのがスローモーションで見えた。粘りけのある精液に相応しいくらいどろっとした流れが発射されて、迫ってくる。あ、これ、目に
びちゃっ、びちゃびちゃっ
いたっ、目に精液は、沁みるよっ……でも何だろう、ちくちく沁みるの、キモチイイかも……
お、ぉおあオ゙お゙ぉ゙あぁああっ!!めにっ、綺麗な瞳にぶっかけ、ぶっかけてるっ!!はあっ、はああっ!だめ、だっ、きもちいいぃっ!目射精、きもちぃいっ!!
獣みたいな彼女の声が聞こえる。
何度も何度も眼球に射精のしぶきを感じる。目に白い膜が張って、よく見えない。新しい精液がどばどばかけられて、眼球に射精圧を感じる度、私の中で新しい感覚が生まれてきた。
キモチイイ
ザーメンが黒眼に当たる感覚がきもちいい。
そのまま白目にしたたる感じがきもちいい。
眼球と瞼の間に精液が溜まってたぷたぷする感じがきもちいい。
涙腺から精液が侵入してくるんじゃないかと思うと、興奮が高まった。
眼の裏側に彼女の精液が流れ込んで来るかと思うと、エッチな気分が大きくなった。
目の端から精液が流れ落ちるのを名残惜しく感じてしまい、それを手で受け止めて口へ運んで舌で舐めた。
体はそうでもない。なのに、眼から直接脳みそに突き刺さる快感。生まれてそのまま頭を犯して脊髄へ伝えられる突き刺さるような肉悦。とんでもなかった。
こんなところで感じるなんて。
っは、眼……めぇ、きもち、ぃ……
はあっ、はあっ!
白いベールがあけて視界が開けたとき、次に見えた鈴口は、近すぎた。
ひ
射精の快感で体が巧く制御できていない彼女のペニスの先端が、軽く、眼球に触れた。
その瞬間
ひゃ!ごめ、眼にあたっ!あたってぇ……ひうん!!
~~~~~~っ!?っひ!―ぁ、っぉ゙……!!っ!っ!!
目玉で、イく、なんて
猶予がない。アクメを経て快感を言葉にする猶予が。電流、発生、炸裂、脱力。
近すぎる。視神経を快感に乗っ取られたみたい。
はっ、ご、ごめん、痛かったか?
……
答えない。答えられない。強烈すぎる快感が、まだ体に帯電している。
汚してしまったな。綺麗にするよ
精液で塗れた右目を、彼女が覗き込んでいる。うっすらと見える右目と、蒼銀の髪で視界を遮られた左目。つまりはあまり見えない。彼女の顔らしいモノが、近づいてきている。
近づいて、見える、赤。
赤?
再び瞼を、目玉を襲う、濡れた感触。少しざらついている。ぬるぬるする精液を拭い去るみたいに。
い゙!?
眼に射精とか、酷いことをしてしまったな
お゙、んひ、ぎぃぃいイいぃ!?は、ハっ、ひ、ぎいいぃいいいぃい!?だ、め!やメっ!?そん、ぐひいいぃい゙いい゙い!?
なめ、てる…?私の目玉を、舐めてるの!?
一瞬で性感帯にされた眼を、今度は直接舐めるなんっ、てええ!
痛い?ごめん、綺麗にしたらすぐ止めるから
ち、ちが……お゙、ごおおぉ゙ぁ!!ひ、らめ、今、いま、眼ッ、めぇえええぇ゙ぇええ゙え゙ぇ!イった、いったばっか、り゙っ!!また、またぐる゙!!おりるまえに、まらぎぢゃゔぉ゙おお゙お゙おぉぉおお!!
なに、これっ!
脳みそに直接クリトリスが生えたみたい!!
アクメ中にむりやりまたクリトリスいじられるみたいに、熱が引く前に、また、眼、こんどは直接舌だなんてっ!
下のクリトリスを弄られ弾かれた時みたいに、体がびくっびくっと跳ねる。下半身で発生した快感が腰を跳ねさせるのと違って、頭で生じた快感が下半身を弾けさせるのには、背骨を電流が走るような妙な心地よさがあった。まともに感覚が働いていないと言うのに背筋をぞくぞくと媚快感電流が通り抜けるのがよくわかる。そこから枝分かれして、全身に余震が響く。
ん、お前
イって、な゙ひっ!目玉でなんてへっ!んっほ、ぉぉおおっ、ひ……
そうか。
そう短く呟いて、彼女の舌が、裏返した瞼と瞳の間に入り込んで来る。ぞわぞわ快感を埋め込んでくる舌。右へ左へなぞった後、目玉をくりくりと嘗め回す。眼から後頭部に突き抜けるような鋭い快感。弾ける。吹き飛ぶ。
目やに
そ、そんな、のぉおおお゙ぉっ
瞼の裏のピンク、可愛い
いひゃぁああぁああっ!!
瞼を開いてぴちゃぴちゃと舐められる度、オーガズムの波が来る。いや、波ではない。光。信号。イけ、という指令が、眼から頭に直接送られて、どんどん高いところへ追いやられていく。
ひっ、ハっ、ぉほひ、あ゙、っ!っっ!!ら、んお、めへぇ……が、ぐ……っ!め、で、眼でイく、いぐうううううっ!めだまアクメしちゃうのおおォおっ!!
じゅる、っちゅ、わかるか?舌、舐めて、唾液いっぱい入れてるんだぞ、っ、私の精液と唾液、お前の涙腺犯してるんだっ……
しゅご、いひっ!めぇっ!りゅいせんおかひゃれ、目玉っ、めまんこぉおっ!おご、ひ、いぃぃい゙いひい゙っ!とびゅ、とんじゃふっ!!っひ、しょれいじょう、そそいじゃ、唾、そそいじゃいゃあああっ!さっきの精液とおっ、ちゅばでるいしぇん、はれちゅっ!らめ、え、めからしゃせいしひゃうっ、射精しちゃうのぉおおおっ!!
背を弓に逸らせ、脚をつんと張って。でも頭はがっちりと押さえつけられていたからそこを視点にするみたいに、私の体はびたんびたんとはね回った。アクメに踊らされて、何も考えられない快感に右へ左へ弾き回されていた。
ようやく終わる頃には、すっかり眼から精液は舐め落とされていた。だが視界は霞みっぱなし。涙は止まらないし、中々焦点が合わない。
や、やりすぎた、ごめん
あ、あなたねえ……こんなの
しかしそれでイっていた手前、強く責めることも出来ず。
気持ちよかったから、ゆるす
眼を舐めていたのだから、顔は近い。そのまま彼女にキスをして、無理矢理はいやだからね、と耳元で軽く念を押した。
一拍の沈黙を置いて返ってきた答えは。
次は断ってから触るようにするよ。コレで
えっ!?それは……
でも、ちょっと、胸が高鳴った。
部屋の暑さは相変わらずで、甘ったれた二人を包む腐った空気も何も変わらない。暗く、埃っぽく、粘つく空気。山となった空き缶、ペットボトル。汗と、愛液と、精液と、それら全部の異臭。この狭い世界に閉じ籠もって、ぐずぐず崩れ落ちてゆく、隔離された小さな別世界。かつて私は、私達はここではない、でもここにそっくりな場所に、いたんじゃないか。そこでは、きっと、そう、失敗したんだ。うまくできなくて、爆発させてしまって、二人とも悲しい目にあって。
どうしてやり直せたのかはわからない。やり直したというのが錯覚かも知れない。どこか別の場所にいたというのが幻かも知れない。それでも、今度は巧く、巧くやったんだ。
あの子達に見せつけないとね
あの子達?
あ……えっと、生徒達かしら
誰が私を振ったのか、誰が彼女を振ったのか。
思い出せないし知らないし。
ここではないどこかで、二人の関係に失敗した別の(もしかしたら同じ)私達がいるのか。もしくはいないのか。
でも、もう、いいだろう。
あの子達は、普通に苦しむのよ
ああ?
恋しか知らず、それをどうやって愛に変えるのか
へえ、崇高なこったな
誰に向けてのメッセージなのかはわからない。浮かんだのは、私達の逆側で、真逆の苦しみを楽しむ、二つのおぼろげな人影。
次のどこかに行っても、私達はきっと巧くやれる。
同じように失恋と出会いと慰撫を繰り返しても、同じように私達はお互いを求める気持ちを持てるだろう。
そして、それを少しの勇気を持って、口に出来るだろう。
あと数日、このじとりと湿った重い闇の詰まった腐れた空間に、私達は住まう。
そして、外に出るのだ。
台所の僅かな残飯の側でひょこひょこ動いていた蛆虫は、いつの間にか蛹になって、新しい世界へ飛び立つ準備をしていた。